日本地下水学会は昭和34年(1959年)に設立されました。会員数は千名を数え,地下水にかかわる理学・工学・農学などの幅広い分野の研究者・技術者を擁しており,地下水に関する総合的な学問の発展ならびに地下水の開発・保全に関する研究,技術の広範な普及を目的とした学会です。
地下水は水資源の重要な一角を占め,水道・工業・農業用水などとして利用されています。近年その資源的価値をおびやかす有機塩素化合物・硝酸性窒素などによる地下水・土壌汚染が全国的にひろがり,その防止対策が求められています。一方,都市化による不浸透域の増大にともない湧泉の枯渇がすすみ,都市型洪水防止を兼ねた雨水浸透の必要性が高まっています。また,砂漠化防止や酸性雨などに関連した地球規模の環境保全の必要性も指摘されています。これらの問題に即応し,解決策を講じていくには学際的な知識の集積が求められており,本学会の果たす役割が一段と高まっていくと考えられます。本学会では次のような活動をつうじて,これら社会からの要求に答えていこうとしています。
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